粉の流動性(閉塞性)に合わせて3形式の中から選定でき、表面磁力の大きさだけでなく、金属異物の含有量及び現場の作業性を考慮した構造(簡易清掃型)や、電磁式の機能を有する自動清掃型(ダイアセルフ)のシリーズも揃えております。
形 式 | 簡易清掃型 | 自動清掃型 | マグネットの配置 | 流動性 | 閉塞性 |
DCH | ○ | ○ | 水 平 | 良 | 小 |
DCS | ○ | ○ | 斜 め | 悪 | 中 |
DCV | ○ | × | 竪 | 劣悪 | 大 |
その他、回転ローターに棒マグネットを配置し、回転させて除鉄するダイアローター及び、配管途中(空送配管、自然落下等)にて除鉄するダイアキャノンもシリーズ化されています。
ダイアコナー DCH、DCS、DCV |
ダイアコナーは、粉及び顆粒原料の除鉄に通常使用されるマグネットセパレーターです。 構造は、超高磁力マグネット(ダイアバー)を格子状に組合わせた(ダイアグリッド)ものをケース内に収めた除鉄装置の構造を有しています。下表のとおり、3形式の中から選定いただけます。 |
DCH標準型 DCH簡易清掃型 |
寸法及び選定表
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斜め型DCS |
寸法及び選定表
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竪型DCV |
寸法及び選定表
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手動引出式DAS
ライン運転状態を示す
手動引出式DAS
清掃状態を示す
ダイアセルフは、上記簡易清掃型ダイアコナーよりも更に進化した簡易清掃型で、ケースから格子マグネットを取り出さなくても、清掃がその場で行える構造です。マグネット部のラインからの引き出しは、手動を基本として、エアーシリンダーと組合せた自動型も取り揃えております。
※AMS(Air Movement System)機構の採用
従来マグネットを外装チューブから移動する場合にエアーシリンダーにより全数を一括引き出す方式でした。この方式では、何等かのトラブルでマグネットが外装チューブ内でロックした場合、復旧に掛かる時間は1日の単位でしたが、本機構は、個々のマグネットがエアーにより外装チューブ内を移動する構造を採用することにより、外装チューブ内の摩耗も少なく、不測に事態になった場合でも不具合箇所のみの交換で数時間の単位で復旧が可能となりました。
ダイアローターは、比較的粘性が高く、流動性が悪い粉に適しています。構造は、ローターに適正な本数の超高磁力マグネット(ダイアバー)を配置し、モーターを動力として粉体の落下スピードに合わせた回転数で、そのローターを回転させることにより、できるだけ効率良くダイアバーに粉体が接触できる構造を有しております。
また、口径が角400以上の形式には、ローター単独の重量が重くなるため、ダイアセルフ手動引出型と同様の機能を持たせ、内部のローターを取り出すことなく、その場で清掃可能な構造を有し、大口径での適応を実現しました。
形 式 | 口 径 (mm) |
清掃方法 | 処理量 (m3/h) |
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ローター取出 | ローター引出 | |||
DRP-200 | 角200 | ○ | △ | |
DRP-250 | 角250 | ○ | △ | 7 |
DRP-300 | 角300 | ○ | ○ | 15 |
DRP-400 | 角400 | × | ○ | 25 |
DRP-500 | 角500 | × | ○ | 40 |
ダイアキャノンは、比較的大容量、大口径のラインに適しており、ケース内部には、砲弾型の超高磁力マグネットを装備しておりますが、微鉄粉除去というより処理量の多さからすると上流での荒取りが適しています。
また、粉体の空送配管内の微鉄粉除去としても使用されています。
形 式 | 口 径 |
DKP-80 | 80A |
DKP-90 | 90A |
DKP-100 | 100A |
DKP-150 | 150A |